WLH(Wizard Link Hyper)とは
NetNebulas-IA DHCPをMaster Node、各拠点に配置するNetRegio2A DHCPをService Nodeとし、WAN越し1:Nの冗長構成を実現するインフィニコの独自開発機能です。本機能により、DR(ディザスタリカバリ)と機器集中管理の費用/信頼性バランスを高次元で実現するソリューションを提供します。
WLHは「集中管理システム」、「1:N冗長構成システム」の2つの要素から構成されています。
「集中管理システム」 Master Nodeに内蔵された大容量DBに全ての設定データ、払い出し情報、ファームウェア情報を保有し、管理下に置かれたService Nodeに対して遠隔制御を行うことで全拠点を集中管理します。「1:N冗長構成システム」 機器の故障発生を監視するHeartbeat、各拠点のDHCP払い出し情報のリアルタイム同期、DHCPサービス設定の動的制御により1:Nの冗長構成を可能にします。
Master NodeとService Node間の通信方式には、ストリーミング放送等、大きな遅延の許されないVOIP機器で多く使用されるIPマルチキャストを採用しています。拠点間の通信遅延は最小化され、故障検出時には5秒以内の高速な冗長切替を行います。
※Service Node数が11台以上の場合はIPマルチキャスト構成のみの対応です。
各拠点のService Nodeのバックアップ優先度を事前設定することで、万が一複数拠点のService Nodeが同時故障した際には救済優先度の高い拠点順にバックアップします。
主拠点設置のMaster NodeであるNetNebulas-IA DHCP WLHは、拠点AのNetNebulas-IA DHCP、及び拠点B/C/D/E…のService Nodeのバックアップとして作動します。最小限のハードウェアで、集中管理と1:n冗長構成を実現しています。
WLHは「集中管理システム」、「1:N冗長構成システム」の2つの要素から構成されています。
「集中管理システム」 Master Nodeに内蔵された大容量DBに全ての設定データ、払い出し情報、ファームウェア情報を保有し、管理下に置かれたService Nodeに対して遠隔制御を行うことで全拠点を集中管理します。「1:N冗長構成システム」 機器の故障発生を監視するHeartbeat、各拠点のDHCP払い出し情報のリアルタイム同期、DHCPサービス設定の動的制御により1:Nの冗長構成を可能にします。
WLH 2つの優位性
Point.1 「集中管理システム」
複数拠点にDHCP機器を分散配置する場合、設定変更は各々の機器から各端末に割り振られるIPアドレスを元に行う必要があり、非常に手間のかかる作業となります。これに対して集中管理システムは、Master NodeであるNetNebulas-IA DHCP WLH内蔵のDBに対しWEB画面から設定を行うことで全ての操作が完結します。論理エラーチェックを経た正しい設定情報は、WAN越しにネットワークを経由して即座に各拠点設置のService NodeであるNetRegio2A DHCPに反映されます。加えて、全拠点、または特定拠点のみを対象としたファームウェアのバージョンアップも可能であることから、設定管理コストの大幅な削減に繋がります。
Point.2「1:N冗長構成システム」
WLHでは、他拠点に設置されたService Nodeに対し、Master Nodeが1:Nの冗長構成バックアップシステムとして機能します。IPアドレスの払い出しを担うDHCPは、故障時に社内ネットワークの停止など重大な影響を及ぼすため、利用にあたっては高可用性を担保する冗長構成が望まれます。各拠点ごとに冗長構成を組むと2台×拠点数の機器が必要となりますが、WLHの1:N冗長構成であれば各拠点への設置は1台ずつで済むため、高可用性とTCO(Total Cost of Ownership)のバランスに優れた冗長システムです。
※Service NodeのNetRegio2A DHCPシリーズはスピンドルレス設計のため、ファンやHDD等の可動部品を使用する機器と比較しハードウェア故障の発生確率は低く抑えられています。
その他のポイント
IPマルチキャスト
Master NodeとService Node間の通信方式には、ストリーミング放送等、大きな遅延の許されないVOIP機器で多く使用されるIPマルチキャストを採用しています。拠点間の通信遅延は最小化され、故障検出時には5秒以内の高速な冗長切替を行います。
※Service Node数が11台以上の場合はIPマルチキャスト構成のみの対応です。
ダイナミック・プライオリティベース・バックアップ
各拠点のService Nodeのバックアップ優先度を事前設定することで、万が一複数拠点のService Nodeが同時故障した際には救済優先度の高い拠点順にバックアップします。
構成例
主拠点設置のMaster NodeであるNetNebulas-IA DHCP WLHは、拠点AのNetNebulas-IA DHCP、及び拠点B/C/D/E…のService Nodeのバックアップとして作動します。最小限のハードウェアで、集中管理と1:n冗長構成を実現しています。
対象製品
NetNebulas-IA
製品型番 | 製品名 |
INH-HDH-10KCN5 | NetNebulas-IA 10 WizardLinkHyper5 |
INH-HDH-20KCN10 | NetNebulas-IA 20 WizardLinkHyper10 |
INH-HDH-30KCN25 | NetNebulas-IA 30 WizardLinkHyper25 |
INH-HDH-40KCN50 | NetNebulas-IA 40 WizardLinkHyper50 |
INH-HDH-50KCN100 | NetNebulas-IA 50 WizardLinkHyper100 |
INH-HDH-100KCN100 | NetNebulas-IA 100 WizardLinkHyper100 |
ノード
製品型番 | 製品名 |
IRK-HDH-1KC | NetRegio2A DHCP1000 |
IRK-HDH-2K5C | NetRegio2A DHCP2500 |
IRK-HDH-5KC | NetRegio2A DHCP5000 |
ライセンス
製品型番 | 製品名 |
IRK-LDH-1KCN/2K5CN/5KCN/7K5CN/10KCN-IA | NetNebulas-IA DHCP WizardLinkHyperノードライセンス(NetRegio2Aシリーズ) |
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